VISAの機関誌「2009 Apr VISA」より。
シカゴは、ニューヨークと比べるとビジネスに対する心理的圧迫が少なく、良い意味での遊びが生まれている。
結果、独創的なスタイルやサウンドが飛び出してくる。
現在のシカゴジャズシーン
正統派のジャズで言えば、90年代後半から、フランク・カタラーノやコーリー・ウィルクスなどの若手演奏家が頭角を現している。パトリシア・ハーバー、カート・エリングなど、女性のジャズボーカルシーンも高いレベルにある。
他ジャンルとの交流も盛んで、「スリル・ジョッキー」レーベルを筆頭にポストロック系のシカゴ音響派周辺の仕事も刺激的。ジョン・マッケンタイア、ジェフ・パーカー、サム・ブレコップらの試みは、旧来のジャズにはない発想を新しいフォーマットで実践している。ここ数年来のメデスキー・マーティン&ウッドなどの即興系ジャムバンドにも興味深いジャズ的なアプローチが見られる。
代表的なジャズクラブ
■グリーン・ミル
全米最古のサロン風ジャズクラブ
■ヴェルヴェット・ラウンジ
シカゴ・フリージャズの総本山
■アンディーズ
大人のコンテンポラリー・クラブ
■グリーン・ドルフィン・ストリート
シナトラ譲りの正統派ビッグバンド
■ジャズ・ショーケース
名物店主がブックする大物が出演
いつの日か、シカゴのジャズクラブを訪れてみたい。
まずは、上であがっているアルバムを聴いてみるとするか。