今回は自分もよく行うビルドアップ走についてまとめてみた。
ビルドアップ走(BU走)とはゆっくりのペースから始めて、徐々にスピード上げていく練習方法のこと。
そもそも『ビルドアップ(BUILD UP)』とはボディビルなどで「身体を鍛え上げる」という意味を持ち、ランニングにおいても長距離をしっかり走りきれる強い身体を作り上げる練習メニューという意味合いらしい。
てっきり、後半ペースが上がっていくからビルドアップ↑なのかと思いこんでいた。。。
ビルドアップ走の方法
スタート後、1~3kmごとに、10~20秒ずつペースを上げていくやり方が基本的な方法。
初級ランナーであれば、5~10kmの距離で、ベテランランナーであれば20km程度まで距離を延ばしても大丈夫。
最初はジョグのように楽なスピードで走り、中盤で目標ペースに上げていき、終盤にレースでの目標ゴールタイムから割り出したスピードよりも少し速く走るようにペースアップしていく。
言うまでもないが、トレーニングを行う場所は公園やジョギングコースなどの距離表示のある場所や周回コースで行うと便利。
ビルドアップ走の効果
ビルドアップ走は段階的にスピードを上げていくトレーニングなので、後半バテないためのスタミナを養成する効果がある。
また、心肺機能が強化され、スピード感覚を磨くことができるメリットもある。
さらに、タイム設定によりペース感覚を身につけることが出来たり、後半スピードを上げることでスピードトレーニングともなる。
ビルドアップ走の注意点
目標ペースよりも早いペースで終わることによって、目標ペースはそれほど難しいものではないという感覚を植えつけることが大切。
だから、最後に失速しないように注意が必要。
少なくともペースを維持することができれば、疲れている分負荷は高まっているので練習の効果は期待できる。
後半にランニングフォームが乱れてしまいがちだが、終盤のきつさを感じる中でも、身体の軸を崩さずに、スムーズなフォームを保つことを意識する。
ペースを無理に上げ過ぎると、ランニング障害や体調不良を引き起こすことにつながってしまうので、週1~2回を目安に、体調の良いときに取り組むことが大切。
他のスピード練習同様、身体への負荷がかかるトレーニングなので、練習前後のボディケアを入念に行うことをお忘れなく。