マーケターを笑うな! 「買いたく」させる発想法/山本直人著

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

マーケターを笑うな 感想 書評

心理学も関わってはいるが、シンプルにマーケターの指針を示している著作。

以下、参考になった点。
( )内は私の意見等。

・「何か買いたい」「どこかに行きたい」という気持ちだけがあって、具体的な中身はあいまいのとき。すなわち自分の欲しいものがわからない状態にあるとき、人は「買う理由」を外に求める
(定期的に買う消耗品でない限り、明確に○○が買いたいと思って買い物に行く機会のほうが少ないだろう)

・一度くっついたカテゴリーは、いろいろなものを際限なくくっつけていく傾向がある。そして、どこかのタイミングで、再分割やシンプル化がおこなわれる。
(例えば、ウォークマン、ファミコン、ポメラなど)

・多くのCMが「自分を応援」的なシーンを流す。意欲が高まって意欲的になれば、人は何らかの自己投資をする。
(モノやサービスそのものを直接アピールするのではなく、モノやサービスを手に入れた時に広がる未来をイメージさせる、という常套手段)

・大切なのは、「30代女性」や「20代男性」のように、いきなり「性別・年齢」でターゲットを決めないこと。
ライフコースは多様化している。消費行動で分類するのが現在の主流。資生堂の「フォグバー」のように男性をメインターゲットにしながら、女性からも支持される商品もある。
(「フォグバー」が女性に受けているのは知らなかった。調べてみると、ワックスより手軽で整髪料の重みで髪が垂れることもなく、洗い流しやすいと。CMに起用されていたのがイケメン4人衆だったのも支持される原因となってそうな気はする。)

・ハレの客(非日常)とケの客(日常)にわけて、企画を考える。ケのユーザーがヘビーユーザーとなる。
(例えば、新幹線)

・ロイヤルティの低い客の多い市場では、価格競争に陥ることも多い。
(例えば、Windowsパソコン。確かにMacとは違う)

・代わりが効かないと利用者が感じる状態。それは、そのモノを使用している時に「自分らしさ」を感じている場合。
(これも、現実的な効果効能よりも、イメージが重要なのだろう)

・買わない言い訳を調査で聞いて、それにしたがって商品をつくっても受け入れられるとは限らない。「言い訳」をする人は、いつまでも言い訳をする。ノンユーザーの言い訳と、本当のハードルを区別することが大切。
(簡単なようでいて判別が難しい違い)

・ビッグ3という言葉は、第3位のクライスラーが考え出した。同様にトムヤムクンは、勝手に世界三大スープの一つという地位をアピールして日本でのポジショニングを確立した。
(「3」という数字は収まりが良い)

 
最後にマーケターとしての心得。

・理論よりも感覚を磨くことが大切。自分の買い物やタウンウォッチングなどを通じて、まず仮説を立てる。その後で、理論の裏づけを学んだりデータで検証する。常に人の行動に「なぜ?」と疑問を持つことが大事。

アンテナを張り、インプットし、実際の現場でトライアンドエラーを重ねて、感覚を磨きなさいと。御意。


サブコンテンツ