【書評】 遠い海から来たCOO/景山民夫著

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なんとなく読書熱に火がついてしまった。
三日連続で本を読むなんて、人生で初めてとまでは行かないが、5回とないであろう珍しい経験。

今までなかなか食指は伸びなかったものの、直木賞受賞作ということもあるし、親(おそらく父親)から譲り受けたこともあり、引越しの度に持ち歩いていた書籍の一冊が今回の『遠い海から来たCOO』。

読後感としては、ワクワク感はあるが、子ども向けの作品であるという印象で、深みが感じられなかった。
フランスの諜報機関との戦闘シーンや、主人公の少年がクーが捉えられている船に単身で乗り込むシーンも、今一つ感情移入できず。
どちらかというとドラえもんの長編第一作である『ドラえもん のび太の恐竜』を想起させた。

この投稿を書いている最中に、景山氏が亡くなっていることを思い出した。
Wikipediaによると晩年は新興宗教に入信していたと。本作からも感じられるのは彼の純粋さだ。
アニメだったり児童文学だったりの世界に早くからいれば、もっと力を発揮できたのではなかろうか。

以下、本作の核心とは関係ないが覚えておきたい記述2点をメモ。

往々にして動物は種が違ってもそれが自分の捕食の対象でない限りは、びっくりするほど幼児に対しての寛容性を発揮する

撃つときは、必ず相手が銃を構えている手と反対側に向かって掃射すること。人間は本能的に銃を持っている手と反対の方向に身をよけるもの


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