【書評・感想】 見知らぬ私/綾辻行人・鎌田敏夫・鷺沢崩・篠田節子・清水義範・高橋克彦・松本侑子・森真沙子

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misiranuwatasi

一話ずつ作者が異なる、短編ホラー。

綾辻行人や鷺沢萠など著名な作家で固められている。

どの作品も面白さはあるが、やはり短編は短編。
個々の作品の印象は薄くて、しばらくしたら内容を忘れてしまいそう。
ホラーという、非現実的なストーリーだということも、感情移入しづらいところだったかもしれない。

好みによるだろうが、私は、読んでしばらく経っても、記憶に空気感が残る作品が好きである。
極端な話、ストーリーよりも空気感。

とはいえ、印象が薄いと言いつつも、本作でも印象に残った作品はあった。

まず、冒頭の綾辻行人著の「バースデー・プレゼント」。
バラバラになった身体を別々の仲間からプレゼントされるという設定と、醸し出されるモヤモヤとした雰囲気は頭にこびりついている。

もう一作、清水義範著の「トンネル」は、ストーリーがどうこうというよりも、トンネルの中の小部屋みたいなところに人が暮らしているというイメージ自体が鮮明に頭に焼き付けられた。


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