【書評】 独女世界放浪記/南まい著

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

まだ読書熱は冷めず。
今回は(元?)タレントの著者による独りでの世界一周旅行の旅行記。
書名の中の「独女」は「どくじょ」ではなく「ひとりおんな」と読ませている。

物書きのプロではないから表現力も豊かとは言いがたいし、唐突な構成に虚を突かれることも度々だったが、一人旅のしんどいながらもアドレナリンが出ている感じや、現地人との触れ合いでの喜びや憤りがダイレクトに伝わってきて、最近忘れつつあるバックパックの旅に行きたい気持ちを刺激してくれた。

以下、印象に残った箇所や情報。

もっとも強烈に印象に残ったのは、日本での旅支度の時に最悪の事態を考えて、コンドマニアのお守り型コンドーム「今度夢守」をバックパックにくくりつけたという話。

男でも一人旅は怖い思いをすることはあるが、女性の怖さははるかに強いものなのだということ。それを覚悟していることが感じられるエピソード。

ブラジルのおばちゃんのアドバイスも強烈。
「カバンを持たず手ぶらで歩け、英語を話すな、写真を撮るな、ひとりで歩くな」
確かにその通りなんだろうけど、旅の最初でそんなことを言われたらびくびくして萎縮してしまいそう。自分も昔、まだ旅慣れていない時、過剰に萎縮してしまった事を思い出した。

筆者が海でセクハラを受けたものの紹介していたエジプトのリゾート地、ダバブは惹かれるものを感じた。それほど人が多すぎず(かといって寂しすぎず)、海が綺麗で、物価が安いというのは魅力的。

以前、世界一周旅行をした友人も絶賛していたが、筆者もイエメンを気に入ったようで、「カルチャーショック度ナンバーワン」と評している。
友人も現地の結婚式にドタ参していたが、それは一般的なことだということがわかった。結婚式は身内だけのものではなく、めでたいことは皆で祝おうというのがイエメンスタイルとのこと。
厳格なイスラムの国だけあって、お祝いの場も男女グループで完全に分かれているというのは驚き。

インドの地方の清潔ながらも激安な宿も気になる情報。場所はジャイサルメールからバスに乗り南へ50キロほどのところにあるクーリーという小さな村。「アルジュンファミリーゲストハウス」は3食つきで100ルピー(約200円)という安さ。食事も美味しく、部屋も1つ1つ独立、宿のおじさんももてなしの心があるとのこと。

有名なのかもしれないが、ネパールのルンビニにある韓国寺の存在は初めて知った。巡礼宿になっており観光客も無料で泊まれるとのこと。しかも3食付。修行や儀式への参加も強制されない。寄付を入れる箱が用意されているので、そこに心づけを置ける仕組みにはなっている。

旅行者がこぞって人がいいと口を揃えるのはミャンマー。行ってみたい。


サブコンテンツ