【書評】 海になみだはいらない/灰谷健次郎著

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昔読んだことがある(であろう)本をあらためて読み直してみた。

本作には児童文学、すなわち子ども向けの小説が三作品収められている。

児童文学って何だろうということを考えながら読んでみると、フィーチャーされているのが先生だったり大人だったりしても、視点は必ず子ども側だということに今さらながら気づいた。

そして、道徳的というか、何かしら教えが含まれている。

この作品は大人が読んでも退屈しないし、考えさせられるところはあるし、ホロっとさせられるところもある。

おそらく、学校って旧習が幅を利かせる世界で、大人が子どもを頭ごなしに押さえつけている面も多く、子ども側もそれに慣れてしまっていると思う。でも、学校の個々のルールの意義や、本当に必要なのかなどを考えていくと頭を使うし、それは社会のルールについても同じであろう。

印象だけで決めつけない、人に関心を持って観察する。この2つが大事。

文庫版の後書きを加藤登紀子が書いているのだが、自分の子どもに読ませたら面白く読んでいたが、感じるものは違ったとあった。
とくにホロっとさせられるところは、作者にその意図があるのかどうかわからないが、大人には響くが子どもにはそうでもないかもしれない。


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