【書評】 一人旅よくばりヨーロッパ/長崎快宏

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hitoridabiyokubari

いただきもの。

久しぶりに海外旅行でもしたい。
ヨーロッパも、行ったことがない国・エリアは多いから候補の一つということで、本書を手に取った。

この著者の作品にははじめて接したが、共感しずらい押し付け、断定、攻撃性があるので、ややとっつきにくかった。

その中でも、参考になった点を以下、ピックアップ。

・オランダ人の合理性を現す例として、公共の看板類に文字がない点がある。見やすく、誰にでもわかるよう徹底した図案化がなされているため、観光客でも空港や駅、公共施設等で迷いにくい。

・パリの地下鉄のドアは半自動式で、開けるときは手動。だから、地下鉄で事故があった時など、乗客の判断で外に出ることができる。

・一般にフランス人は冷たいといわれるが、実はそんなことはなく、彼らは保守的で恥ずかしがり屋なだけ。時間さえかければ、他の欧米人より親しい間柄になれると。それは、一般的に陽気なイメージのイタリア人やスペイン人よりも仲良くなりやすいというのが、著者の考え。

・筆者はかなりのパリ好き。パリの魅力は「ニオイと色」にある。この街は初めて訪れても、ずいぶん前から住んでいるように迎え入れてくれる。そして、便利で住みやすい。

・著者のスペインでのお気に入りは、コルドバ。観光地でありながら、意外にも静かな落ち着いた空気に包まれているという。狭い小径がくねくねとどこまでも続き、両側に白亜の家々が並ぶ。その白壁には目もさめるように鮮やかな南国の花が咲き乱れ、むせかえるような香りの中を歩くと、いつしか夢の中を散歩しているような錯覚に陥ると。
夜ともなると、人波が増えてにわかに活気づき、黒い中世の衣装をまとった学生たちがギター片手にセレナーデを奏でながら小径を往来する。その後を、ワイン片手の観光客が陽気にはやしたてながらついていく。そんな街らしい。

・イタリアは断然、南部がいいと。北部の人は勤勉でクールな感じがして、ややとっつきにくいが、南部は日本人がイメージする陽気なイタリアン。シシリー島は、古代ギリシア時代の遺跡も保存されており、島中にゴロゴロしている。

・フィレンツェは観光ずれしていて、人の対応も悪いし、物価も高いのでお薦めしない。

・今や日本でもそうだが、ヨーロッパの大都市にはボッタクリバーが多く存在する。特にローマでは英語で話しかけてくる外人旅行者(実は観光客を装ったイタリア人)に注意。食事と飲み物をおごってくれた後、バーへ連れていかれ、ビール一杯で数万円の請求をさせる事例が続発。

・外国人に喜ばれる小さなプレゼントとして、「折り紙(本で折り方を覚えたうえで)」、「ミニ番傘」「手ぬぐい」等。

本書を読んで行きたいと思ったのは

1.パリ
2.コルドバ(アンダルシア地方)
3.シシリー島を含むイタリア南部

の3つ。

 
なお、Amazonのレビュー

無味乾燥な旅行記を量産することで知られる長崎氏。人柄は良いみたいだし、外国事情にも精通しているのに、なぜか書くものは面白くない。本当に不思議だ。

とあって、思わず笑ってしまった。
そこまで酷評はしないが、確かに人は悪くなさそうなんだが面白いかと言われると………


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